18日に、両親とともに自宅で倒れているところを発見され、両親の「自殺幇助」あるいは「殺人」の可能性も一部メディアで報道されている歌舞伎俳優・市川猿之助さん。
事件の真相は、警察が慎重に進めている捜査の行方を見守ることになるが……。
これまでに報道されたことや警察が発表した内容からも、今回の事件の引き金となったのが猿之助さんの「性加害」および「パワハラ」に関する「女性セブン」(小学館)の報道だったことはほぼ確実な状況だ。
29日の「デイリー新潮」(新潮社)では、性加害について梨園関係者が「(猿之助さんから)被害を受けた役者やスタッフは2桁に上る」と語っていると、新たに報じた。
28日に千秋楽を迎えた『御贔屓繫馬』で、猿之助さんの代役を務めあげた若手ホープの中村隼人さんは「若手一同は猿之助兄さんに支えられ、育てられて今があります。とにかく我々はずっと味方でいようと思っています。いつかまた会える日を信じて精進してまいります」と声を震わせながら語っていたというが、精神的に味方で居続けながらも、追及すべき点に対しては心を鬼にして臨んでもらいたいものである。
(文/門田智之)