18日朝、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん、母親の喜熨斗(きのし)延子さんとともに自宅で倒れていた歌舞伎俳優の市川猿之助さん。
その後、両親はともに他界。猿之助さんは一命をとりとめ、警視庁の取り調べに対し「家族会議でみんなで死のうと話した」という趣旨の説明をしていることなどが伝えられている。
この歌舞伎界に大激震が走った事件について、24日の「週刊文春 電子版」(文藝春秋)が家族会議以降の流れについて詳報している。
記事によると、猿之助さんは17日夜に両親との家族会議を開き「週刊誌にあることないこと書かれ、もう駄目だ。すべてが虚しくなった。全員で死のう。生きる意味がない。寝ている間に死ぬのが一番楽だろう」と持ち掛けた。
自身が病院で処方してもらい溜まっていた睡眠導入剤を大量に持ち出し、両親はそれぞれ10錠を服用。意識を失った両親の顔に、猿之助さんは部屋にあったビニール袋を被せた。
両親が動かなくなると、薬のパッケージとビニール袋を夜中のうちにゴミ置き場に捨てたという。喜熨斗家の関係者なる人物が証言している。
現在、連日のように猿之助さんの功績や、猿之助さんの穴を中村隼人さん、市川團子さんが埋め、観衆からは万雷の拍手が送られていることなどがテレビでは報じられている。
まるで、猿之助さんに逮捕の可能性が報じられていたことをかき消そうとしているように見えるほどの異常な報道体制にある。
だが、文春が詳報した内容からは、猿之助さんが自殺幇助の罪に抵触する可能性はかなり高いのではないかと考えるのが妥当だろう。
(文/恵和恵)