18日、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん、母親の喜熨斗(きのし)延子さんとともに自宅で倒れていた歌舞伎俳優の市川猿之助さん。
母親はその場で、父親も搬送先の病院で死亡が確認された。猿之助さんは一命をとりとめ、現状命に別状はなく、すでに退院したとも報じられている。
捜査関係者の話では、3人は発見時、全員が泡を吹いていたという。
両親は2階のリビングで、パジャマを着た状態で床に並んで倒れており、2人の首から下の部分には1枚の掛け布団が掛けられていたという。
猿之助さんは、半地下にある自身の生活スペースのクローゼットのドアで首を吊った状態で見つかったという。
19日に行われた司法解剖では、両親が大量の向精神薬を摂取していたことが判明。しかし、自宅内には薬の空き瓶など、これにつながる物証はあがっていないという。
今後の捜査の焦点は、両親が自ら薬を摂取したのか、猿之助さんが服用させた無理心中なのかという点になるようだ。
また、猿之助さんの「遺書」とみられる書き置きの内容にも大きな注目が集まっている。
「文春オンライン」(文藝春秋)は、文面が「愛する●● 大好き。次の世で会おうね」となっていたこと、●●の部分にはイニシャル表記ならMとなる知人の名前が記されていたことを報じている。
これが、昨年のドラマ『最初はパー』(テレビ朝日系)で猿之助さんとのお笑いコンビ役を務めた、人気ジャニーズアイドルグループ「SixTONES」のジェシーさんではないかと見る向きがある。
猿之助さんとジェシーさんは同ドラマの撮影期間中に、コンビ役のネタ合わせを兼ねてディズニーリゾートに行っており、お揃いの指輪をしていることや、今年の正月に互いの自宅を訪れていることも分かっている。
ジェシーさんは、以前「ルイス・ジェシー」という名前で活動しており、ルイスもジェシーもイニシャルはMとならない。
だが、ジェシーさんのフルネームは「ルイス・まさや・ジェシー」で、和名ではイニシャルがMなのだ。
ジェシーさんは18日夜、自身のブログに「今は待つ」とだけ投稿。
現時点では判然としない部分も多いが、猿之助さんは●●さんへの財産相続についても記していたというだけに、今後の続報が待たれる。
(文/恵和恵)