性教育などに関する発信を続けているタレントのSHELLYさんが衆議院・法務委員会に参考人として出席。「同意ない性行為は的確に処罰する」など性犯罪の成立要件を見直す刑法改正案の審議に参加。
「性的同意と言えば『No means No』。みなさん聞いたことあると思います。嫌と言ったら、そこまで。お酒を飲んでようが、彼のお家に遊びに行こうが、2人でホテルに入ろうが、性行為がある程度始まって、2人とも裸で行為が進んでいってたとしても、やっぱり止めよう、ここまでにしよう、ってどっちかが言えば、ストップ!そこまで。それ以上したら、性暴行です。この理解を本当にとにかく早く進めたいと思ってます。ただ実はこれももう一昔前の話です。今は『Yes means Yes』。『イエスのみが同意』という理解が進んでいます。なぜなら、ノーと言えない人がいます。ノーと言えない関係性があります。ノーと言えない状況もあります。なので、したい、しようよ、という積極的な同意のみが同意というふうに捉えられているというのが、今世界的な理解になっています。『嫌よ嫌よも(好きのうち)』という言葉も、この現行の法律ができた明治時代の話ですので、そんなことを言って、色んな被害者を傷つけたり増やしたりするようなことはもうやめましょう」と訴えた。
ジャニーズ事務所創業者で先代社長であるジャニー喜多川さんによる「性加害」問題、さらにはプロ野球の西武・山川穂高選手による「強制わいせつ致傷」問題がこのところ世間を賑わせており、SHELLYさんの訴えは極めてタイムリーなものと言えるだろう。
「文春オンライン」(文藝春秋)によれば、山川選手は警察の事情聴取に対し「同意はないが無理矢理ではない」と、被害女性から同意を得ていないことを自身の口で語っているという。
ジャニー喜多川さんの場合は故人のため聞くことはできないが、山川選手はSHELLYさんの訴えをどう感じるのか聞いてみたいところである。
(文/永野正道)