ジャニーズ事務所の創業者で前社長であるジャニー喜多川さんから「性加害」があったとする元ジャニーズJr.岡本カウアンさんらの告発などを巡り、同事務所の藤島ジュリー景子社長が14日、謝罪する動画と文書を発表した。
動画はわずか1分9秒というショート動画で、ジャニーさんによる性加害問題で世間を騒がせていること、そして被害者に対して、また迷惑をかけている関係者に対して「お詫び申し上げます」と口にしたのみ。
それ以外の詳細については、すべて文書でまとめらており、要約すると「社長を引き継ぐ前は取締役を務めていたものの、取締役とは名ばかりのもので、ジャニー喜多川、メリー喜多川の2人であらゆることを決めていた。だから、取締役でもあり血縁者でもある自分も他の役員らも、ジャニー喜多川の性加害について知らなかった。知らなくてごめんなさい。社長を辞めようとも検討したけど、それだと責任を取らずに逃げたことになるので辞めません」というものである。
何十年にも渡る性加害を、血縁者であり当時すでに役員でもあったにもかかわらず「知らなかった」で済ませる社長が、この難局を解決できるとは到底考えづらい。
ファンの有志から追及の文書が送られ、会見まで行われてもなお、ジャニーズ事務所がとった姿勢は“誤魔化し”と“逃げ”だったという印象である。
(文/福田優太郎)