
インフルエンサーの滝沢ガレソさんが12日深夜、自身のツイッターを更新。
チャンネル登録者数26万人以上の人権活動家YouTuber・加藤秀視さんが取材した、三重県四日市市立の「高花平小学校」で起こったいじめ問題、そして学校側による問題の隠蔽について取り上げた。
2020年頃、同校の小学校2年生だった少女・A子さんは同級生6人から
・給食に虫、髪、ゴミを入れ食べさせられる
・鉛筆を手に刺される
・「死ね」「自殺しろ」などの暴言を日常的に浴びせ続けられる
・殴る蹴るの暴行を日常的に受ける
といった、もはや「いじめ」と呼ぶよりも犯罪レベルの被害を受けるように。
2021年2月、A子さんの保護者は学校へ相談するも、担任教師・位田直子(いんでんなおこ)さんはなおも続くA子さんの被害を黙認。
2021年11月、A子さんの保護者が再度、学校側へ相談するも、位田さんは加害生徒を注意するどころか自らもいじめ行為に加担。A子さんは耐えきれず不登校に。
問題が解決しないまま2022年3月に位田さんは他校へ異動。
2022年4月、高花平小学校の校長・原由香里さんはA子さんへ「いつでも相談に乗る」と約束。これにより、4年生となったA子さんは登校を再開。
しかし、しばらくすると加害生徒からのA子さんに対する卑劣ないじめが再発。A子さんは原さんへ相談するも返ってきた言葉は「いじめではなくあなたの勘違いなのでは?」と返答し加害生徒を放置。A子さんは再び不登校に。
その後、A子さんの保護者が何度も学校側へ相談し、ようやくA子さんの家族と加害生徒の家族の両方への聞き取り調査が開始されたのが2022年9月。
地域の有力者を取り込んでの加害生徒家族からA子さん家族への圧力も加わるなど、なかなか事態は好転せず。
今年に入って、この問題を加藤秀視さんが取り上げ、被害者・加害者の双方に取材。先述した状況の証言を得た加藤さんは原校長へ直接電話をするも「部外者に話すことはない」と言われ、終いには「部外者の自分ではなくA子さんの保護者となら話せるか」との問いにも原校長は笑いながら「それも話せません」と答え一方的に電話を切り終話。
その後、加藤さんが、一連のいじめおよびいじめの隠蔽を自身のYouTubeで特集。すると、高花平小学校は保護者説明会を開き、いじめを認識しながら放置・黙認したと原校長が認めた。
だが、原校長は3月いっぱいで定年退職予定であり、現状、この問題による影響を受けることなく退職金の満額支給を受けられる見込みだという。
いじめや犯罪をした側、本来それを戒めるべき立場にありながら黙認した大人たちが、何らペナルティを受けることなく、ただひたすらに被害者が精神的にも肉体的にもダメージを受ける状況を放置して良いのだろうか。
こうしている今も被害に遭っている子どもたちを守るため、あるいはこれから被害者となってしまう生徒を1人でも減らすため、多くの人に考えてもらいたい。
(文/中田慎二)