今年の『24時間テレビ』(8月26~27日)メインパーソナリティを、人気ジャニーズアイドルグループ「なにわ男子」が務めることが発表された。
なにわ男子は、道枝駿佑さん、大橋和也さん、高橋恭平さん、大西流星さん、長尾謙杜さん、西畑大吾さん、藤原丈一郎さんの7人で構成。
Snow Man、SixTONESとともに現在のジャニーズ事務所を代表するグループだ。
ジャニーズ事務所と言えば、元ジャニーズJr.の岡本カウアンさんが12日に、日本外国特派員協会で記者会見を開き、ジャニーズ事務所前社長である故・ジャニー喜多川さんの「性加害」を告発したばかり。
会見の模様は、大手紙がこぞって報じたが、テレビではNHKが会見翌日の夕方に1度報じたのみ。民放は1社たりとも報じず、ジャニーズとテレビの蜜月関係が露骨に現れていた。
青少年育成という観点から、今最も敬遠すべき存在であるはずのジャニーズ。その代表的な人気グループを福祉や愛を標榜する番組に堂々とメインで起用。
ジャニーズとテレビの感覚が、一般人のそれとは著しく乖離していることは間違いなく、一般人のことを途轍もなく舐め切っていることも確かだろう。
しかも、なにわ男子の大西流星さんは、先日の英BBCによるジャニーズの闇に関するドキュメンタリーにも出演した元ジャニーズJr.の吉岡廉さんから「(吉岡さん自身や、10代前半の後輩らに対し)繰り返し性加害をしていた」と、ガーシー元参議院議員の配信動画内で昨年末に暴露されてもいた。
この暴露内容が事実であり、自分も被害に遭ったとSNSで証言する別の元ジャニーズJr.も現れた。
強大かつ巨大な権力で抑え込めば、性加害という絶対に許してはならない重罪も、平然と見逃され、まるでそれ自体が存在しなかったことにできる。これこそが、今年の『24時間テレビ』の真のテーマと言っても過言ではないのではないだろうか。
(文/福田優太郎)