南沙良×鈴鹿央士Netflix版『君に届け』は三浦春馬×多部未華子の映画版とは違う「リアル感」「丁寧さ」と中村里帆、香音が好感 | The Audience
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南沙良×鈴鹿央士Netflix版『君に届け』は三浦春馬×多部未華子の映画版とは違う「リアル感」「丁寧さ」と中村里帆、香音が好感

南沙良×鈴鹿央士Netflix版『君に届け』は三浦春馬×多部未華子の映画版とは違う「リアル感」「丁寧さ」と中村里帆、香音が好感
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 31日よりNetflixで配信スタートとなった南沙良さん主演、鈴鹿央士さん、櫻井海音さん、中村里帆さん、久間田琳加さん、香音さんらが共演のドラマ『君に届け』(全12話)。

 椎名軽穂さんによる同名漫画が原作の青春群像ラブストーリー。
 
 2020年7月に急逝した三浦春馬さんと多部未華子さんのダブル主演による映画版のファンにしてみれば、「風早くんは三浦春馬だけ」といった具合に敬遠しがちかもしれないが……。
 
 結論から言ってしまえば、Netflix版と映画版は見せ方、切り口が意外にも大きく異なり、全くの別物と考えてもらった方が良いだろう。
 
 映画版の場合、三浦さん演じる風早翔太と多部さん演じる黒沼爽子は「漫画のキャラクターがそのまま出てきた」という印象で素晴らしかったが、Netflix版の方は風早と爽子をはじめとしてほとんどのキャラクターがより「現実にいそう」というリアル感が増しているという特長がある。
 
 また、映画版は尺の都合もあり、物語がところどころ駆け足すぎたり、主人公2人以外のキャラクターが深掘りしきれていないという側面があったのに対し、Netflix版はエピソードの繋ぎの部分に丁寧さが感じられ、主人公以外のキャラクターも細部まで深掘りされていて、映画版以上に「見やすさ」がブラッシュアップされていると感じた。これは脚本の宮本勇人さんの手腕によるところも大きいのではないだろうか。
 
 個人的に、映画版は三浦さんと多部さんの素晴らしさ、凄みを堪能する作品。Netflix版は南さんと鈴鹿さんだけでなく、脇を固める主要キャストを含め青春群像劇としての完成度の高さを噛みしめる作品だと感じた。
 
 そんな青春群像劇の中で特に光っていたのは、中村里帆さんが演じる吉田千鶴。映画版では蓮佛美沙子さんが演じていたキャラクターだ。
 
 それから、香音さん演じる胡桃沢梅も、映画版の桐谷美玲さんよりかなり高いクオリティーが感じられた。
 
 逆に、明らかに映画版の方に深みを感じたのは、“ピン”こと荒井一市。映画版では井浦新さん、Netflix版では三浦翔平さんが演じている。
 
 映画版をご覧になった方にも、未見の方にもNetflix版『君に届け』はぜひ見ていただきたい。
 
(文/斉藤真一)