2日、漫才日本一を決める『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)準決勝が東京・NEW PIER HALLで行われ、決勝進出9組が決定。
アキナ、マヂカルラブリー、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、ウエストランドがファイナルへの切符をつかんだ。
過去3年間は、決勝当日に行われる敗者復活戦で勝ち上がったコンビを含めても、わずかに1組だけが吉本興業以外だったのに対し、今年は錦鯉(ソニー・ミュージックアーティスツ)、東京ホテイソン(グレープカンパニー)、ウエストランド(タイタン)と3組の吉本興業以外の勢力が決勝に駒を進めており、多種多様な顔ぶれとなったと言えるだろう。
また、所属事務所以外での注目点としては、“おいでやすこが”を挙げたい。
ルール変更の被害者
11月25日に発表された、2021年春に決勝が行われるピン芸人日本一を決める『R-1グランプリ2021』(フジテレビ系)の「芸歴10年以内」という従来にはなかったルール変更の被害者となった、“おいでやす小田”と“こがけん”。
この2人が即席ユニットとして組んだのが“おいでやすこが”なのだ。
『R-1』のルール変更が分かる前から、しっかりと準決勝まで勝ち上がっていたわけだから、もちろん実力が評価されてのことであり、準決勝を勝ち抜いたのも当然高い実力があればこそ。
そして、その高い実力に、急なルール変更により主戦場としてきたピン芸での晴れ舞台を奪われた恨みや怒りが、準決勝を勝ち抜く際のガソリンとして機能した可能性は十分にあり、このガソリンは12月20日に行われる決勝の舞台でも大いに火を噴く可能性があるだろう。
決勝戦が今から楽しみだ。
(文/スコッティ角筈)