「週刊文春 電子版」(文藝春秋)が15日、日本航空高校(山梨)男子バレーボール部での監督・月岡裕二さんによる常習的な体罰と暴言について報じた。
月岡さんが、声を荒らげ部員の胸を繰り返し突く様子や、全力で平手打ちする様子の動画(今年2月撮影)も添えられている。
学校関係者の「月岡監督の暴力は長らく、公然と行われてきました。部員の中には学校に被害を訴えた人もいましたが、月岡監督が処分されることはありませんでした」との証言まで記されている。
だが、学校側が下した月岡さんへの処分は「厳重注意」のみ。
2月には、同じ「男子バレーボール部員への暴行」により、船橋市立船橋高校(千葉)教員でバレー部顧問の石井利広容疑者が逮捕されたばかり。
体罰という表現では、まるで暴行を受けた生徒側に非があるかのような、手を出した大人はある種の善行をしたかのようなニュアンスがあるが、プレーのミスで殴られる必要など全くなく、月岡さんが行ったのは紛れもない暴行。
明治大学を経て社会人・サントリーでプレーし、第1回Vリーグの優勝メンバーとなったという華々しい経歴を持つ月岡さんの場合は、常習的な暴力さえも厳重注意で済まされるのが当然なのだろうか。
(文/二宮誠司)