イギリス時間の3月7日午後9時、公共放送「BBC Two」で『Predator:The Secret Scandal of J-Pop』という1時間枠のドキュメンタリー番組が放送された。
2019年に逝去したジャニーズ事務所創業者で、現社長・藤島ジュリー景子さんの叔父である「ジャニーさん」ことジャニー喜多川さんの「性加害・性虐待」について深掘りした内容だった。
イギリスの公共放送・BBCがかなりの時間をかけて取材をし、1時間に渡ってジャニーズの闇を追及する番組を放送したという事実は非常に重い。
本来であれば、日本の公共放送・NHKも民放各社もこぞってこのことを後追いすべきだろう。
いや、もっと言えば、BBCが放送するよりもはるかに早く、日本国内の放送媒体が鋭く切り込むべきだった内容だろう。
いかに国内の放送媒体が権力や圧力に屈し続け、在るべき姿から乖離していっているかをBBCは示してくれたと言っても過言ではない。
2020年7月に急逝した三浦春馬さんの「死の真相」究明においても、同様の放送媒体による不可解な扱いが続いている。
BBCの力を借りる形になっても構わないではないか、今こそ国内メディアが真実を伝えられる存在に立ち返るチャンスだ。
(文/窪田翔吾)