21日に発覚し、広く報じられた、北海道札幌市出身でNHK札幌放送局のアナウンサー・船岡久嗣容疑者が女性宅への不法侵入で逮捕された事件。
船岡容疑者は17日夜、東京都中野区にある女性アナウンサーの自宅マンション敷地内へ侵入。女性アナウンサーの知人男性に取り押さえられ、逃走のためにマンション3階の共用部から飛び降り負傷。2日間の入院の後に退院したところで逮捕されたという。
東京五輪では開会式の実況を務めるなど、スポーツの花形アナウンサーとして着実に実績を積んでいた船岡容疑者がなぜこのような末路を辿ったのか。
複数の報道やネットでの特定作業によると、被害に遭った女性アナウンサーはNHK東京アナウンス室に籍を置く山内泉さんである可能性が高い。
山内さんはNHK入局当初の2017年4月～2021年3月まで金沢放送局に在籍。一方で、船岡容疑者は2019年8月～2022年7月に金沢放送局に在籍しており、両者は2019年8月～2021年3月までの約1年半ほどは同じアナウンス室の同僚だった。
この期間に「一時は先輩アナの誘いを断り切れずに不倫関係となり、山内アナが関係を清算。その後、船岡容疑者がストーカー化したのでは」と見られている。
「週刊新潮」（新潮社）はNHK関係者の話として「（船岡容疑者の不倫が）問題視され、札幌勤務が決まったと聞いています。さらに女性アナウンサーは、今までに何度も転居を繰り返しています。この事実から、船岡容疑者がストーカー的な行為に及んでいたことも判明しました」としている。
女性から拒絶されても、不倫を問題視されて遠方へと転勤させられても、その歪んだ愛情を収めることができなかった船岡容疑者の当然の末路だったと言えるのではないだろうか。
（文／福島秀明）