6日、エディオンアリーナ大阪第一競技場にて、IBF世界ミニマム級タイトルマッチが行われた。
同級5位の挑戦者・重岡銀次朗と王者ダニエル・バラダレスのマッチアップとなったこの試合は、3ラウンド終盤に重岡の顎にバラダレスの頭がぶつかるというバッティングが発生。
バラダレスのダメージが大きく試合続行不可能との判断が下り、試合終了。IBF規定により無判定試合となった。
バラダレスは無判定試合との結果が出た後も、痛みが激しいのか泣きながらリングを後にした。
「スロー映像を見ても、重岡選手は普通に立っていたところへ、バラダレス選手が頭突きをしたような形になっていましたよね。
顎で頭突きを食らうような形になりましたので、むしろ重岡選手がダメージを受けそうなところですが、どういうわけかバラダレス選手がことさらに痛みがある素振りを見せ、まともに言葉を話すこともできないといった様子で無判定試合となってしまいました。
観戦していたファンたちからは『自分でわざと頭をぶつけにいって、無判定に持ち込んで防衛してるやろコレ』『こんなやり方が通用するなら、ボクシングが競技として成り立たなくなる』『重岡選手が可哀想すぎる』『IBFはきっちりと調査をして、二度とこんなやり方が通用しないように判断基準を見直すべき』などの意見が多数聞こえる事態となっていますよ」(スポーツコメンテーター)
たとえ偶然でも、頭突きしたもの勝ちと思われるようなルールや判定基準はいかがなものだろうか。
(文/樋口健太郎)