女優の紺野美沙子さんが、自身がDJを務めるラジオ音楽番組『音楽遊覧飛行』(NHK-FM放送)で、2020年7月に急逝した俳優の三浦春馬さんについて語った。
『音楽遊覧飛行』は、4つのテーマを週替わりで展開していく構成となっており、各テーマごとにDJがいる。紺野さんは「映画音楽ワールドツアー」を担当。
同コーナーでは、名作映画のテーマソングや作品の舞台となったスポットをめぐる。
4日の放送で紺野さんは、映画『キンキーブーツ』を紹介。その中で「私は日本で上演されたミュージカル版・キンキーブーツが強く印象に残っています。ドラァグクイーンのローラを演じたのは三浦春馬さん。彼の女装姿、目を見張る美しさでしたし、何より歌もダンスも素晴らしくて、あぁ三浦春馬さんてこんなに才能溢れる役者さんなんだ!って驚きました」とコメントした。
「2022年は、前年の2021年にやや『三浦春馬さんをタブー扱いする』という傾向が弱まった印象だったにもかかわらず、三浦さんが急逝した2020年に近いレベルでその傾向が高まりました。
特に、三浦さん最後の主演映画『天外者』に対するメディアやアミューズの扱いは、明らかな忌避が見て取れるものだったと言えるでしょう。
そうした流れがあっての、2023年の年明け早々の三浦さんへの言及。女優の紺野美沙子さんが、しかもNHKラジオで語ったという意味は、非常に大きいものではないかと感じています。
また、紺野さんの『彼の女装姿、目を見張る美しさでしたし、何より歌もダンスも素晴らしく』という部分に対しては、『比べる必要はないって言われるけど、やっぱりあらためて城田優のローラには圧倒的に美しさが不足していたと思う。歌とダンスも春馬さんの魅力の前では物足りなすぎた』なんて声も出ていますよ」(メディアコメンテーター)
2023年は、三浦さんに対するメディアの接し方に大きな変化が訪れる兆しが見えたと言えるのではないだろうか。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている