俳優の長澤まさみさん主演、眞栄田郷敦さん、鈴木亮平さんらが共演のドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)第9話が19日放送された。
同話の世帯平均視聴率は5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが20日分かった。
冤罪事件、その裏に潜む警察や検察の歪んだプライド、メディアの無責任さ、政治のチカラといった社会の闇に鋭く切り込む良作ながら、ここまでのところ視聴率は決して芳しいとは言えない状況だが……。
(※以下は一部ネタバレを含みますのでご注意ください。)
「長澤まさみさん、眞栄田郷敦さん、鈴木亮平さん、三浦透子さん、六角精児さん、永山瑛太さん、筒井真理子さん、迫田孝也さんら豪華キャストを揃え、社会の暗部にこれでもかと切り込む『エルピス』は、カンテレさんらしさに溢れる良いドラマですよね。
イマイチ視聴率が伸びて来ないことが残念ですけど、このドラマは一昨年7月に急逝した三浦春馬さんの“死の真相”を暗示しているのではないかとも言われていて、大変興味深いです。
まず、出演者なんですが、主役の長澤さんは映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』で、春馬さんと元恋人かつ天才詐欺師同士という間柄を演じていましたよね。
鈴木亮平さんは、ドラマや映画での共演こそないものの、春馬さんとの親交は深く同じ殺陣師に師事し、映画『天外者』では鹿児島弁の方言指導者を紹介していたようですし、春馬さんが長年務め続けたNHK紀行番組『世界はほしいモノにあふれてる』の後継MCを務めています。
眞栄田郷敦さんは、ご自身は春馬さんとの共演がないものの、実兄の新田真剣佑さんが『本格的に役者を志すきっかけとなった』と春馬さんへの深い敬愛を示しています。
筒井真理子さんは、ドラマ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)と映画『天外者』で春馬さんの母親役をしていました。迫田孝也さんは、映画『天外者』で春馬さんと共演しています。
次に、『エルピス』第9話では、迫田さん演じる副総理の娘婿にして秘書の“大門亨”が、大門副総理が派閥議員の不祥事を揉み消したことを告発しようとして命を落とし、『自殺に見せかけた他殺』どころか『病死に見せかけた他殺』なのだろうという描写が出て来ました。
春馬さんの急逝は、自死という報道が死亡直後から複数のメディアによってなされ、振り返ってみるといくつも不審な点が残っているにもかかわらず、これが紛れもない事実として広く認知されてしまっている状況があります」(メディアコメンテーター)
エルピスの残りの物語は、三浦春馬さんの“死の真相”に対する希望を指し示してくれるのかもしれない。
(文/窪田翔吾)