10日、中京競馬場で行われたG3・中日新聞杯は団野大成ジョッキー騎乗、5番人気のキラーアビリティが勝利。
2着には横山典弘ジョッキー騎乗のマテンロウレオが入り、3歳馬によるワンツーフィニッシュとなった。
3着には10番人気の低評価を覆して菱田裕二ジョッキー騎乗のアイコンテーラーが入った。
1番人気に推された藤岡佑介ジョッキー騎乗のプログノーシスは、ラスト3Fを33.2秒と他馬を圧倒する末脚を見せたものの、ハナ差の4着に終わった。
元ジョッキーのアンカツこと安藤勝己さんは、レース後に自身のツイッターを更新。
「見応えあるハンデ戦やった。キラーアビリティのコース取り、マテンロウレオの積極策で3歳馬ワンツーやけど、語るべきはプログノーシスの末脚でしょ。ここで賞金加算できんかったのが心底悔やまれる。体質面の弱さが出世を妨げとるんやろけど、能力はG1級だと思うね。このあたりで終わってほしくない」とコメントした。
「プログノーシスはスタートがあまり良くなく、体質や精神面にも課題があるのは確かでしょうけど、さすがに前半1000メートルが61.9秒のスローペースの中でほぼ最後方に位置取り、ラストの直線だけで全馬をごぼう抜きにするのは無理がありましたね。
レース後の藤岡佑介ジョッキーのコメントは『やることはやった』的なニュアンスでしたが、アンカツさんのコメントからは納得いっていないという気持ちが感じられました。
多くのプログノーシスを応援していたファンたちからも『藤岡佑介は勝負に行けなすぎ』『藤岡兄は仕掛けるタイミングをミスったことを認めろ』と、藤岡ジョッキーの騎乗内容に対する不満の声が多数聞こえてきていますよ」(スポーツコメンテーター)
最低でも賞金加算はできたはずのところをし損なったことが、プログノーシスの出世に大きな影を落とすことにならなければいいのだが……。
(文/豊田武志)