今クールの連続ドラマの視聴率覇権争いはとんでもない波乱含みとなりそうだ。
昨今の視聴率争いは、TBS系が日曜21時から放送する「日曜劇場」の独壇場となっていた。
前クールの『オールドルーキー』では、主演の綾野剛さんに、暴露系YouTuberガーシーこと参議院議員の東谷義和さんからの容赦ない“ガーシー砲”が炸裂しながらも、結局は最終話で記録した11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯平均)を含め全10話のうち7話で2ケタ超を記録。全話平均でも10.4%と2ケタを死守した。
そんな「日曜劇場」の対抗馬筆頭は、かつて視聴率争いの先頭を走り続けていたフジテレビ系が月曜21時から放送する「月9」。
前クールの坂口健太郎さんと杏さんのダブル主演『競争の番人』は全体的に苦戦したものの、それでも第1話で記録した11.8%は『オールドルーキー』の最高値を上回るものだった。
ところが、今クールでは山崎賢人さん主演の日曜劇場『アトムの童』が、第1話からいきなり2ケタを大きく割り込み8.9%。
吉沢亮さん主演の月9『PICU』も第1話こそ10.3%と2ケタを獲得してみせたが、第2話で7.5%へと急降下し先行きが非常に怪しい状況となっている。
映画『キングダム』シリーズでコンビを組み高い評価を得た山崎さんと吉沢さんの、まさかの低レベル視聴率バトル。
これにより、日曜劇場や月9に取って代わる新たな勢力の台頭が今クール見られるかもしれない。
(文/梅林隆介)