菅田将暉さんと原田美枝子さんが親子役でダブル主演、長澤まさみさんが菅田さんの妻役で出演している映画『百花』（配給：東宝、監督：川村元気さん）。
テレビなどで予告編を目にする機会も多く、菅田さんや原田さんが番宣を兼ねてトーク番組に出演するなど、9日から公開となった作品の中では明らかに広報に熱が感じられる同映画だが、鑑賞者からの評判はあまり良くないようだ。
※以下はネタバレを含みますのでご注意ください。
「複数の映画レビューサイトで、4点以上を付けているものはかなり少数ですね。
むしろ1点台や2点台を付けているレビューが非常に多い状況です。
低評価レビューでよく書かれているのが『映像がやたらと暗い。見づらい』『阪神大震災を、母親が捨てた息子のもとに戻るきっかけとして使っていることに嫌悪』『かなり認知症が進行している母親をいとも簡単に1人きりにする息子。しかも何度も。現実ではありえなすぎてドン引き』といったあたりです。
他にも、『映画で描かれているシーンだけだと、原田さん演じる母親は終始息子に対する愛よりも、自身の女性としての欲望が勝ち続けていて、それを悔んだり葛藤したりという要素が感じられず、ただただ胸糞悪かった』『なぜ、菅田君演じる息子が一方的に苦しめられ続け、最後の最後にも反省させられなきゃいけないのでしょうか。ひたすら救いのない映画で、こんなのを制作した人たちのセンスが理解不能でした。毎年40～50本の映画を観てますが、この5年くらいの間で見ても断然のワースト1です。見る価値ナシ！』と手厳しいコメントが多数見受けられますよ」（メディアコメンテーター）
なかなかの問題作なのかもしれない。
（文／猫山恭輔）