25日、「日刊SPA!」(扶桑社)が《「三浦春馬陰謀論」を唱える中年女性たちが大行進。主婦を中心に広がる理由》の見出しで記事を掲載。
「50~60歳代の女性数十人が、『三浦春馬さんは不審死です。再捜査せよ』といった文言がびっしり書かれた札をサンドイッチマンになって練り歩く。そんなデモを繰り広げている」とし、三浦春馬さんの自死を他殺だと訴えることは陰謀論だという見解が示された。
死亡時刻以外は、死亡当日や前日の時系列が1つも明かされない。視聴者でも分かるほどに“激ヤセ”していたのになぜそれに気付かなかった、あるいは適切に対処しなかったのか。遺作ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)には「死を想起させる」小道具や衣装、舞台セットなど不可解な演出が多数見られた。
一昨年7月に急逝した三浦春馬さんの死には、三回忌を過ぎた今でも多くの疑問が残ったままなのである。
特に時系列については、死亡直後からずっと叫ばれ続け、三浦さんが所属するアミューズの株主総会において株主より「時系列を詳しく明かしてほしい」旨の要望が繰り返し出ているにもかかわらず、アミューズは一向に具体的な回答を避け続けており、これが疑念を大きくしているという側面は否めない。
この点に一切触れず、大したエビデンスも提示しないままに「再捜査を求めるデモは陰謀論の代表的なもの」と片づけるのはあまりにも乱暴であり失礼ではないだろうか。
また、デモの参加者が「50~60歳代の女性数十人」という表現も、きちんと調べたうえでの記述とは到底考えづらく、今回の記事は印象操作を目的としたものではないかと捉えられても仕方ないのではないだろうか。
(文/窪田翔吾)