9日、序二段で佐渡ケ嶽部屋に所属する琴貫鐵がツイッターで引退を報告。
「今日を持って引退することになりました。このコロナの中、両国まで行き相撲を取るのはさすがに怖いので、休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え協会に連絡してもらった結果、協会からコロナが怖いで休場は無理だと言われたらしく、出るか辞めるかの選択肢しか無く、自分の体が大事なのでコロナに怯えながら我慢して相撲を取ると言う選択肢は選べず引退を決意しました」などと語っている。
あらためて旧態依然とした体質が浮き彫り
「東京都内では3日連続で新型コロナウイルスの新規感染者が2000人を超えました。
芸能界では連日のように新型コロナウイルスの感染者が報告されています。
角界でも、この日初日を迎えた初場所では、新型コロナウイルス関連の休場者数は、幕下以下を含めて4部屋で計65人を数えました。
この状況で、元琴貫鐵さんのツイッター報告通りであれば、『コロナごときにビビっているなら辞めろ』と言わんばかりの協会判断ですからね。
ことあるごとに指摘されていますが、あらためて旧態依然とした体質が浮き彫りとなったのではないかと思いますよ」(スポーツ記者)
日本相撲協会では協会員のSNS使用を禁止しているため、現役力士はSNSで自身の考えを発信することはできない。
引退し自由に発信できる身となった元琴貫鐵さんの今回のツイートが、角界に一石を投じることになるだろうか。
(文/有村和巳)