綾野剛さん主演、芳根京子さんがヒロイン役を務める日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)第3話が17日放送された。
同話の世帯平均視聴率は第1話と第2話の11.2%から0.4ポイント下げて10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日分かった。
「昨今のテレビドラマの視聴率事情を考えれば、2桁をマークしているだけで十分高視聴率と言えるところなんですけどね。
『日曜劇場』の場合は、15%前後の数字を叩くこともザラですし、2020年以降の全作品で第3話までに11.0%を割り込んだ作品は『オールドルーキー』以外にありません。
スポーツ各紙やドラマ評を掲載するメディアの多くが、19日の記事において『第3話ゲストとして出演したSixTONESの田中樹さんの演技が高く評価されている』といった論調を展開していますが、田中さんがプロマラソンランナーという役どころにマッチする体型だったことは賛同しますが、演技がそれほど褒め称えるレベルにあったかと言われると甚だ疑問です。
人気の低迷が続く『オールドルーキー』をどうにかこうにか盛り立てようと、アゲ記事を書かされている感が強かったですよ」(ドラマ批評家)
一応、綾野さん演じる主人公の成長物語という体裁をとってはいるものの、毎話ゲストを迎えてのオムニバス形式でぶつ切りという印象が強く、そのことが「次話をリアタイしよう」という視聴者意識への訴求力の弱さにつながっているのではないだろうか。
日曜劇場らしく豪華キャストを揃えてはいるだけに、もったいない印象が拭えない。
(文/梅林隆介)