実際には対象のすしの在庫がないもかかわらず、対象のすしを継続販売しているかのように宣伝していたとして、消費者庁から「おとり広告」を行った景品表示法違反で措置命令を受けた大手回転寿司チェーンのあきんどスシロー。
親会社であるFOOD&LIFE COMPANIESの社外取締役による監査等委員会、外部弁護士ら4名が作成した調査報告書では「消費者の気持ちから考える」「経営陣がコンプライアンスの遵守が最優先の経営課題であることを宣言する」「研修や教育の実施」「キャンペーンそのものに関するあり方の再検討」などが指摘され、今後はより顧客目線に立った経営が行われることが期待されていたのだが……。
12日に同チェーンのある店舗を訪れた客が「生ビール何杯飲んでも半額ってあったから、元々お酒飲む予定じゃなかったけど注文して会計が半額されてなくて確認したら、これは予告であって今は実施していないとのこと。。。フェアの開始日書いてないのに席に貼られてたら、今実施中と思うのが普通では、、、?w」と“何杯飲んでも生ビールジョッキ半額”“7/28(木)まで”と示された店内ポスターの画像を添えてツイート。
大きな反響を呼んでいる。
「どうやら、この生ビール半額キャンペーンは13日からスタートするものだったようですね。スシローのホームページでは開始日も確認できるようになっています。
そして、店舗で掲示するポスターには開始日の記載がなく、これは12日の営業終了後から13日の営業開始までの間に設置するべきものだったようです。
つまり、チェーン全体で組織的に詐欺的な広告掲示はしていないということかと。
ただ、おとり広告が問題視され措置命令まで受けた直後に一部店舗でこうしたミスが起こってしまうという体制がどうなのかという指摘は出てしまっている状況ですね」(メディアコメンテーター)
誤解を与える広告を掲示してしまった以上、当該店舗で広告掲示後12日までに生ビールを注文した客には半額返金などの対応をすべきではないかと思われる。
スシローが今回の件についてどのような対応をとるのか注目したい。
(文/福田優太郎)