19日に東京ドームで行われた格闘技の立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」。
メインイベントの、RISE世界フェザー級王者にして“キックの神童”那須川天心と、エースとしてK-1を牽引してきたK-1スーパーフェザー級王者の武尊による一戦は、1ラウンド終盤に見事なフックでダウンを奪った那須川が終始ペースを握り5-0という大差の判定勝ちを収めた。
那須川は試合後に、この一戦に賭けていた思いを吐露。「負けたらマジで死のうと思っていた。(遺書の)動画を取っていた」とも明かした。
「試合は、ビッグパンチでの一撃を狙う武尊選手を、スピードと巧さに勝る天心選手が見事にコントロールしきった完勝でしたね。
双方の強さ、この試合が実現したことへの喜びなど前向きなコメントがネットで多数聞かれる状況となっています。
ただ、『井上尚弥とノニト・ドネアのまさしく世紀の一戦を見たあとで、那須川天心と武尊の試合は世紀の凡戦に見えたなぁ』『スピードと巧さがずば抜けているのに、長時間のホールディング、クリンチを繰り返し時間稼ぎして逃げていた天心にはガッカリした』『地上波放送がないことに、“子どもの未来のためにやってるのに”的な不満を言ってた天心が見せたかった試合ってこんな消化不良な内容なの?』『この試合に生命を、自分のすべてをかけてきたって言い方ならかっこいいけど、負けたら死のうって表現はダサすぎる』『こんなクソ試合を格闘技を志してくれる子どもたちの目に触れないように、地上波放送をしなかったことは高く評価できる』と批判的な声も一定数見られます」(メディアコメンテーター)
事前の期待値から考えれば、あまり満足できなかったという声が出るのも仕方ない内容だったかもしれない。
(文/樋口健太郎)