コーチによる部員への暴力が発覚し、発覚の要因となった動画を撮影した部員や拡散した部員に対し、段原一詞監督が脅迫と言える不適切な発言をしていたことも明らかとなった、熊本県の秀岳館高校サッカー部。
45万人近いツイッターのフォロワーを抱える「滝沢ガレソ」さんによると、段原監督が保護者説明会において「泣きながら土下座をした」という情報があるようだ。
滝沢さんは「泣きながら土下座した際の動画をお持ちの方、いらっしゃったらDMで送っていただけると助かります」と呼び掛けている。
「北海道知床半島の沖合で遭難事故を起こした観光船“KAZU I(カズワン)”の運営会社『知床遊覧船』。同社の桂田精一社長も会見で3度もの土下座を行い、『ろくでもないパフォーマンス』とますます顰蹙(ひんしゅく)を買いました。
段原一詞監督が、コーチから暴力を受けた生徒や、自身の脅迫・強要発言に心を痛めた生徒の保護者に対して、どのような流れで土下座をしたのか不明なところはありますが、どのような流れだったとしても本当に土下座をしたのであれば、保護者からは白い目で見られたであろうことは容易に想像がつくところです。
土下座をしてくれたところで、失われた人命は帰ってきませんし、生徒の心の傷が癒えることも、保護者の失望感が払拭されることもないでしょう。
起こしてしまった事の重大さと真剣に向き合い、真摯な説明や謝罪を行ったうえで、再発防止に向けてどのような対策をとるのか、自身や組織がどのような形で責任をとるのかを伝えることが、クソみたいな土下座パフォーマンスよりも必要とされていることだと思います」(メディア記者)
土下座は、謝罪の形としてそれを求める人と、土下座がこのうえなく屈辱的なものであると認識している謝罪する側、この両者の意識があってこそ成り立つもの。
頼まれてもいないのに「やっとけばいいんでしょ」と言わんばかりに軽々にする土下座になど何の深みもない。むしろ、その軽さで場をシラケさせるだけのものだろう。
(文/二宮誠司)