「文春オンライン」(文藝春秋)が6日、映画監督の榊英雄さん、俳優の木下ほうかさんに続く「性加害」を行っていた人物として、映画プロデューサーの梅川治男さんについて詳報。
梅川さんは蜷川幸雄さんが監督した『蛇にピアス』、園子温さんが監督した『愛のむきだし』『ヒミズ』に携わってきた人物。
プロデューサーという優越的地位を利用し、嫌がる女優に局部の写真を送らせたり、性行為を迫って断られると決まっていたキャスティングを反故にしたりしたことなどが綴られている。
「4日には『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)が、園子温監督の“性加害”について報じました。そして、今回は映画プロデューサーの梅川治男さん。
この経緯を受け、6日に女優の吉高由里子さんが自身のツイッターを更新し『はぁ…なんかそんな件で名前を聞きたくなかった方々が… よくない。優越ある地位を利用して夢に向かう姿を欺くなんて。 本当に残念 被害者の方は名前を見るだけで深く長く強く苦しむんだから 悲しいや そんな世界だと思われてしまう 真摯に熱意をもって作ってる方達に失礼です』とコメントしました。
吉高さんは、園監督の『紀子の食卓』でデビューし第28回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。
蜷川幸雄監督の『蛇にピアス』では大胆な濡れ場を、まさしく“体当たり”で演じてみせ、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞などを受賞。これが、吉高さんの出世作となりました。
デビュー作と出世作、それぞれに関わった監督やプロデューサーが“性加害”で糾弾されている状況には、『自分の歴史を踏みにじられた』といった感情が当然あるでしょうね」(メディア記者)
続々と報じられる業界の大物たちにまつわる“性加害”。
この際、膿はすべて出し切って、業界の浄化を進めるべきではないだろうか。
(文/兵藤瑠衣)