昨年まで5年連続で最多勝利、最多獲得賞金、MVJ(モースト・ヴァリュアブル・ジョッキー)のJRA騎手リーディング3冠を獲得しているクリストフ・ルメール騎手。
今年も20日までの開催で30勝を挙げ、現在最多勝争いのトップを走っているのだが、実は重賞レースでは昨年のチャレンジC(G3)をソーヴァリアントで制して以来19連敗中と絶不調だったのだ。
そんなルメール騎手だが、今週はサウジアラビアに渡っており、26日にキングアブドゥルアジーズ競馬場で1RのネオムターフC(G3)をオーソリティ、2Rのターフスプリント(G3)をソングライン、3RのレッドシーターフH(G3)をステイフーリッシュで重賞3連勝を飾った。
「国内ではリーディング騎手の地位を守っているものの、約3ヶ月も重賞勝利から遠ざかっているということで、『ついに世代交代か』『腕の衰えだろう』といった声がいくつも聞こえてきていましたが、それを見事に封じる圧巻のサウジアラビアでの重賞3連勝でしたね。
これまでの“重賞勝てない病”の重症度が嘘のような大活躍ですから、もう全快したと言っていいのかもしれません」(競馬コメンテーター)
3月は日本でも重賞連勝を飾り、ルメールここにありという姿を見せてくれるのではないだろうか。
(文/豊田武志)