北京五輪開催4日目となった7日、日本のメダル獲得が期待されたノルディックスキー・ジャンプの混合団体が行われた。
日本は、前日の男子個人ノーマルヒルで金メダルを獲得したエースの小林陵侑選手、女子のエースである高梨沙羅選手に佐藤幸椰選手、伊藤有希選手という4人で同競技に挑んだ。
だが、それぞれが2本ずつ飛ぶ中で、高梨選手の1本目がスーツの規定違反とみなされ失格に。
それでも残りの7本で必死に食らいついた日本は3位にわずかの差の4位という底力を見せた。
「ジャンプ競技ではしばしばスーツの規定違反は起こりうることです。
ただ、今回の混合団体では日本の高梨選手だけでなく、ドイツ1人、オーストリア1人、ノルウェー2人と4ヶ国5人に失格が相次ぎ、『波乱と言うか…明らかに恣意的なものがあるでしょ』といった指摘が出ていますね。
女子ジャンプのW杯世界ランクを見ていきますと、1位がスロベニア、2位がオーストリア、3位がドイツ、4位に日本、5位ノルウェー、6位ロシアという序列となっています。
このうち2~5位の国に失格があり、ロシアが銀メダルを獲得したわけですから『ロシアと仲良しの中国が露骨な忖度をしたに違いない』『史上最低の五輪確定』『2度と中国やロシアに五輪開催を許すな』といった批判がものすごい数聞こえてきていますよ」(メディア記者)
高梨選手は政治的な事情の被害者となってしまったのかもしれない。
(文/樋口健太郎)