若者を中心に多くのファンに支持されている音楽ユニット「YOASOBI」のヒット曲『夜に駆ける』のキービジュアルなどを手がけたイラストレーターの古塔つみさん。
古塔さんについては、個展で販売していたものを含めいくつもの作品がオリジナルではない、つまりパクリではないかと指摘される事態となっている。
また、元ネタとなったと見られる写真の細部、たとえば服のしわまでピッタリと一致しているため「トレース」という、写真を上からなぞるという手法を取っているのではないかとも。
そんな中、古塔さんが3日、自身のツイッターを更新しこうした指摘に対するコメントを発表した。
「フォロワーの皆様・作品購入の皆様・全ての関係者の皆様方へ」というタイトルで、「引用・オマージュ・再構築として制作した一部の作品を、権利者の許諾を得ずに投稿・販売してしまったことは事実です」「かねてより写真素材や実際のモデルさんの写真を参考資料に制作することが多く、この度、話題に挙げられている中には同様の手法で制作したものもございます」としつつ「写真そのものをトレースしたことはございません」「模写についても盗用の意図はございません」と語っている。
「素材やモデルなど権利者への許諾を得ていなかったということで、パクリの事実を認めましたね。
権利者の許諾がないものを販売していたということですから、かなり悪質だと言えるでしょう。
そんな中、数多くの指摘が出ている『トレース』については頑として認めていないわけですが、服のしわに至るまで線がピッタリと一致するなんてことが起こるのかとあらためて非難が殺到しています。
また、『模写なのに、ネタ元を明かさないのは盗用以外の何物でもないだろ』という指摘もありますよ。
それから、パクリやトレースとは関係ない話ではありますが、古塔さんは女性イラストレーターではなく、40代半ばのおじさんだとしてネット上ではほぼ特定されてしまってもいますね」(メディア記者)
古塔さんのコメントは騒動鎮静化につなげるには、かなり説得力が弱いように思えるが……。
(文/門田智之)