1日に放送された、お笑いトリオ・ネプチューンの冠番組で職業型バラエティ番組『ジョブチューン』の「コンビニジャッジ元日SP」が大きな炎上騒動を生んでいる。
問題となったのは、大手コンビニチェーン・ファミリーマートの“直巻和風ツナマヨネーズおむすび”の審査の場面。
審査員の1人である“イタリアンの鬼才”こと小林幸司シェフは、他の6人の審査員がいずれも食べて味を確認する中、全く食べる気配を見せず。
TBS杉山アナウンサーの「一口だけでも召し上がっていただきたいのですが」との促す声や、ファミリーマート開発担当・椎名さんの涙の訴えを受けて、ようやく小林シェフはおむすびを食すもわずかに1口だけ。
「結果として、審査員7人のうち『合格』としたのは2人だけでしたので、小林シェフの『そもそも食べようという気にさせてくれないビジュアル』という指摘にも一理あったとも言えるのかもしれません。
ただ、多くのコンビニユーザーが手に取り、実際に高い人気を誇る“直巻和風ツナマヨネーズおむすび”。
しかも、その人気に甘えることなく、さらなるリニューアルを幾度も行ってきたこのおむすびに込められた、開発者たちの熱意というものを甘く見たのではないかと。
小林シェフが自身のお店で、弟子の方が作った料理に対して『食すにも値しない。まずは食べようという気にさせるビジュアルにしなさい』と指摘することは全然いいと思います。
ですが、すでにかなり多くの人に愛され、ファミリーマートとしても自信作だと持ってきた商品を、ろくに食べもせずに審査しようとしたことは、なかなか賛同を得づらく、批判が多く集まっても仕方がないのかと思いましたね」(メディア記者)
現状、小林シェフのYouTube、ツイッター、インスタグラムといったSNSには非難の声がいくつも書き込まれ、小林シェフのお店には訪れてもいない方からの悪評が多数寄せられている。
「ほとんど食べずに審査したんだから、店に来てない人から料理や店の写真だけ見て、美味しくなさそうと判断されても自業自得」といった声もあるが、さすがに匿名で言いたい放題、荒らし放題にすることは間違っているのではないだろうか。
そもそも、小林シェフの発言や態度は番組を制作したTBS側の演出の可能性もある。
また、生放送ではなかったのだから、事前にこうした事態を想定して編集する事だって可能だっただろう。
一番の問題は、出てもらう人にも、観る人にも配慮が足りなかったTBS側の姿勢にこそあるのではないだろうか。
(文/永野正道)