俳優の谷原章介さんが22日、MCを勤める情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)で、18日に急逝した神田沙也加さんに関する報道について「『めざまし8』では一線を引いて終わらせたい」と、沙也加さんの父・神田正輝さん、母・松田聖子さんの「そっとしておいてほしい」との意向に添う旨を発言。
同日には、弁護士などでつくる芸能人の権利保護団体「日本エンターテイナーライツ協会」が「神田沙也加さんの取材、報道及び記事の配信について」との見出しで「各報道機関、週刊誌、配信会社等に対して、神田沙也加さんの取材、報道または記事の配信について、冷静かつ慎重な対応をすることを求めます」「特に一部週刊誌報道等において、神田沙也加さんのプライバシーを侵害する報道もあり、行き過ぎである面があると考えています」などの声明を発表。
だが、こうした動きとは相反し23日に「週刊文春」(文藝春秋)が、沙也加さんと『マイ・フェア・レディ』で共演していた前山剛久さんの交際トラブルや、沙也加さんが前山さん宛に残していた遺書について記事を掲載。
またたく間に前山さんに対する非難の声がいくつも上がるなど、沙也加さんの急逝をめぐる報道は、テレビでは沈静化を見せつつあるが、一部週刊誌を舞台にさらなる過熱が懸念される状況となっている。
「文春が、神田沙也加さんが前山剛久さんに書かせた誓約書の内容、誓約書を書いてわずか1週間で前山さんに裏切り行為があったことなど子細に報じましたので、ネット上には前山さんに対する罵詈雑言や、前山さんが関係を続けていた元彼女でアイドルの女性の素性を特定しようという動きが出ていますね。
また、いったんは報道自粛を訴えた谷原章介さんに『かっこいい』『よく言ってくれました』と称賛の声が飛んでいましたが。
谷原さんが所属する“ジャパン・ミュージックエンターテインメント”を設立し現在も代表である藤岡隆さんは“渡辺プロダクション”の元マネージャーで、前山さんは“渡辺プロダクション”のマネージメント部門が独立した“ワタナベエンターテインメント”所属ということで、『単に身内を守るための保身だったんだな』という指摘も出ています。
こうした状況になると大変残念なことですが、週刊誌などに規制を呼びかけても、ネット上での拡散に歯止めが効かなくなり、騒動がなかなか落ち着かない可能性が考えられますよ」(メディア記者)
沙也加さんを正輝さん、聖子さんが静かに弔える日が早く訪れることを願いたい。
(文/佐藤博幸)
~ライター略歴~
山口県出身
大のアイドル好きで、アイドル関連をメインに記事執筆を行っている