約2週間前の12日に、三浦春馬さん最後の主演映画『天外者』が公式サイトや公式ツイッターを更新し、「12月11日に1周年特別上映をおよそ300館規模で実施する」と発表した。
その後、三浦さんが所属するアミューズに関しては、18日に「日刊スポーツ」が“サザンら所属のアミューズ、「寄付要求の人物と裁判していない」と注意喚起”の見出しで、19日に「報知スポーツ」が“「アミューズ」がネット上での誹謗中傷に法的措置を取ったと発表”の見出しでそれぞれ記事を掲載。
この法的措置や寄付に関するニュースに対しては「三浦春馬さんに関連するもの」との見方がネット上ではいくつも見られるように、記事を掲載した各スポーツ紙も三浦さんのことを意識して文章にしたことはほぼ間違いないだろう。
だが、『天外者』の1周年特別上映に関しては、上述したスポーツ各紙を含め大手メディアはこれまでに一切報道していない。
「『いまだに陰謀論を語ってるのかよ』『いつまで事務所や、生前に三浦さんと交流のあった芸能人のことを攻撃すれば気が済むのでしょうか』など、三浦春馬さんをめぐるファンの動向に対しては少なからず嫌悪する声が聞こえてきていることは事実です。
その一方で、『死の真相を解明してほしい』『死亡当日や前日の時系列でさえ曖昧なのはおかしい』と疑問を投げかける声もたくさん聞きますし、疑問を入口にするなどして陰謀論を妄信している人が一定数いるのもまた事実です。
ただ、三浦さんの死に関する疑問云々がニュースになりづらいことと、今回の『天外者』1周年特別上映が大手メディアで報じられないことは、全く別次元の話だと思いますね。
死そのものに関する疑問については、極めてセンシティブな部分があり、報じる上での難しさなどから取り上げづらいという側面もあるでしょう。
ですが、三浦さんの遺した『天外者』が過去に類を見ないものすごい偉業を達成しようとしている、ということについては、大手メディアも早くニュースにすべきだと思いますよ」(メディア記者)
ここまで来ると、1周年特別上映の当日になって、しれっと複数メディアが報じ、「ニュースとして取り上げましたよ」というポーズを取る可能性も考えられるが、そんな心配が杞憂に終わってくれることを信じたい。
(文/中野慎二郎)
~ライター略歴~
東京都中野区出身
演劇&音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動