投打二刀流のメジャーリーガー・大谷翔平選手が19日、メジャーリーグのアメリカンリーグMVPに選出された。
メジャーリーグでのMVP獲得は2001年のイチローさん以来、日本人2人目の快挙。
しかも、大谷選手はイチローさんも達成できなかった投票者30人全員から票を獲得する満票でのMVP選出ということで、日本人初の大偉業を成し遂げたことになる。
「打ってはシーズン最終盤までホームラン王のタイトルを争い、投げても9勝を挙げてチームのエースとして奮闘。今シーズンの大谷選手はまさしく大車輪の活躍でした。
打つ方と投げる方、どちらかだけでもリーグを代表する選手と言われるレベルにありましたので、投打両方でハイレベルな活躍をした大谷選手がMVPに選ばれたのは必然ですし、『アメリカ以外の選手に満票でMVPなんて獲らせたくない』といった露骨な差別意識のようなものを感じることもありませんでしたので、非常に爽快な結果と言えますね」(スポーツコメンテーター)
大谷選手が満票でMVP獲得という歴史的快挙は、テレビやラジオ、ネットニュースなどあらゆるメディアが臨時速報を打って報じた。
大谷選手の活躍は間違いなく、それだけの価値があり、当然のことだろう。
一方で、前代未聞かつ前人未到なアノ偉業は無報道
だが、ごく最近、大谷選手のように世界規模での歴史的快挙とまではいかないかもしれないが、少なくとも日本国内においては前代未聞かつ前人未到な偉業が達成される予定となったことをご存知だろうか。
昨年12月11日から全国公開となり、今なおロングラン上映が続いている三浦春馬さん最後の主演映画『天外者』に関してだ。
そのロングランの長さも特筆すべきレベルにあると思うが、来月11日に公開から1周年を記念して、全国303館、さらには台湾の劇場でも一斉に特別上映が行われることになっているのである。
臨時速報を打つレベルではなくとも、すぐに各メディアが記事にするはずのニュースであることは間違いないだろう。
それが、『天外者』公式が特別上映の実施について発表をしてから1週間経過しても、どこからも報道されていない。
その結果、『天外者』が成し遂げようとしている歴史的快挙が多くの方に知られることがないままになってしまう可能性がある。
本当に、こんな状況を報道各社は是としているのだろうか……。
(文/窪田翔吾)