10月29日より全国公開され、「映画.com」や「シネマトゥデイ」といった映画サイトでも多くの高評価口コミを集めている、永野芽郁さん主演映画『そして、バトンは渡された』(配給:ワーナー・ブラザース映画、監督:前田哲さん)。
田中圭さん、石原さとみさんらとともに同映画で重要な役割を務めているのが10歳の女優・稲垣来泉さん演じる“みぃたん”である。
稲垣さんと言えば、今年公開された明石家さんまさんが企画・プロデュースしたアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』で主題歌を務め、さんまさんが「我々の思う通り以上に全部やってくれた」と絶賛。
このとき主題歌となった“イメージの詩”は、1970年に吉田拓郎さんがリリースしたデビュー曲のカバー。吉田さんは涙を流しながら、稲垣さんの歌声に聴き入っていたという話もある。
『そして、バトンは渡された』で稲垣さんは、石原さとみさんの娘役・みぃたんを演じているのだが、石原さん主演のテレビドラマ『アンナチュラル』(TBS系)では石原さん演じる雨宮美琴の幼少期を演じていたという縁もある。
『そして、バトンは渡された』は、ミステリーやサスペンスといった作風で使われる要素をうまく活用した珠玉のヒューマンドラマで、随所に“泣ける”シーンが散りばめられているのだが、昨年急逝した三浦春馬さんのファンにとっては「ストーリーとは別に泣ける」と話題になっているシーンがあるという。
馬のチャーム
「物語序盤に、稲垣来泉さん演じる“みぃたん”がランドセルを背負って登場する場面があるんですが、そのランドセルに馬のチャームが付けられているんです。
このランドセルに付けられたチャームを見て、『くるみちゃんがランドセルに春馬さんを付けてくれていて、今もパパのことを想ってくれているんだと思うと泣けました』といった声が上がっているんですよ。
稲垣さんは2019年に放送されたカンテレ制作の連続ドラマ『TWO WEEKS』にて、三浦春馬さんと比嘉愛未さんの娘役として出演しており、当時、三浦さんが稲垣さんのことを溺愛しているエピソードをいくつも明かしてくれていましたから、今回、稲垣さん演じるみぃたんが付けている馬のチャーム=三浦さんと結び付けて感じたファンが多いみたいですね」(メディア記者)
馬のチャームが、『そして、バトンは渡された』制作サイドが用意したものなのか、稲垣さんから何らかの提案や要望があったのかは不明だが、稲垣さんと馬のチャームという組み合わせが三浦春馬さんのファンにとって感慨深いものとなったことは間違いなさそうだ。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている