一部週刊誌やスポーツ紙がまことしやかに戸田恵梨香さんと水川あさみさんの不仲説を報じたことを受けて27日、戸田さんと水川さんがいずれも自身のインスタグラムで抗議のコメントを発表した。
戸田さんは真っ黒な背景に白い文字で「嘘をつき続けて苦しくはありませんか?」とガセネタに釘を刺しつつ、「これから先、プライベートの事で何かをご報告する事があるのか分かりませんが 私に関する事は私から発信されるもの以外そこに事実はありません」とガセネタに踊らされることのないようにという注意喚起も行っている。
水川さんは「芸能人が嘘をつくと怒られるのに週刊誌が嘘をつくと怒られないのはなぜですか?」「わたしのsnsや私生活のほんの一部にも満たない何かをトリミングして面白おかしく悪意ある記事にして、あくまで噂ですから〜で通すのやめてくださいね。どうかその労力を、素晴らしい愛あるクリエイティブなものに活かせますように」と有名人とメディアの理不尽な関係性について異を唱えている。
そして、2人のインスタグラムでの主張に対し、同日、上野樹里さんが「水川あさみちゃん、戸田恵梨香ちゃん、偉いよ!最高だよ。私もつらい時期あったよ。なんか知らないけど長澤まさみちゃんと仲悪いとか共演NGとかさ。意味わからない事たくさん。でも、自分で発信できる世の中。もう週刊誌への温度感も変わってきているんじゃないかな?同業者として心強いよ」と同調するツイートを投稿した。
報じる側も報じられる側もしっかりとした良識を持つべき
「かつては、メディアに根も葉もない噂を一方的に書き殴られても、芸能人たちは即座に反論や訂正を行うことができず、噂が噂を呼び、あっという間に信用、そして仕事を失い、それでも泣き寝入りするしかないような状況がありました。
ですが、今やガセネタや誹謗中傷に対してはSNSを通じて、自分の言葉で即座に多くの人に『それは違う』『私はこう思う』という主張を行い、メディアに対抗できる時代となってきています。
大物女優3人がほぼ同時に毅然とした態度を示したことで、誤った情報を平然と流布していたメディアは、多くの方から疑問の目で見られることになるでしょう。
もはや、メディアが強大な力を持つ時代は終わり、報じる側も報じられる側もしっかりとした良識の上に成り立つビジョンを持つべきときに来ています。
今回の件で、大衆の声がどんどん膨らめば社会に影響を与えることができるということが、あらためて証明されたと言えるのではないでしょうか。
昨年、志半ばで急逝した三浦春馬さんに関しては、いくつもの疑問の声が根強く残っていますが、疑問を投げかけられた所属事務所アミューズやTBSは、それらの疑問に正面から対峙しようと現状はしていないように見受けられます。
ですが、SNSなどでスピーディーに疑問の声が拡散され拡大していくことで、黙して語らずにいれば時とともに風化する、という従来のスタイルは瓦解していくことになるのではないかと思いますよ」(メディア記者)
「なぜ死亡前日および当日の時系列を明かさないのか」「明らかに激ヤセして見えた三浦春馬さんのことを、近くでどう見ていたのか」このあたりだけでもアミューズが答えてくれれば、三浦さんの死に疑問を投げかけ続けるファンから一定の理解を得られる可能性があることは、何度もお伝えしているとおり。
戸田さん、水川さん、上野さんに勇気をもらったファンの声が、今後どのような形となっていくのか、動向を見守りたい。
(文/窪田翔吾)