明治維新において近代経済と産業の礎を築いた五代友厚さんの精神を、後世へつないでいくことを活動目的とする、2005年に開講した「五代塾」。
現在は「Dream 五代塾」の名前で活動している同団体が25日、五代さんの命日に墓参会を行い、代表を務める川口建さんがその様子を「五代友厚公墓参会を執り行う(2021年9月25日)」のタイトルでブログ形式にて26日に報告した。
「阿倍野霊園にて10時30分より執り行い無事に終了しました」とし、「個人的な感想ですが、2年前この場所に三浦春馬さんも参列され、ご挨拶されたこと思い出しました。今となっては残念でたまりません。準備された座席では私の隣に田中監督、その横に三浦春馬さん、後ろに西川貴教さんと森川葵さん。いまだにその時の何気ない会話やぬくもりが私の中では当時のまま残っています」と、三浦春馬さんにとって最後の主演映画『天外者』の関係者たちが参列された2年前を回想するコメントも記されている。
全身全霊、魂の演技に感じた五代友厚との一体感
「早いもので、三浦春馬さんの急逝から14ヶ月という歳月が流れていったわけですが、こうして生前に三浦さんと関わった方々からエピソードを聞くにつけ、本当に惜しい人を失ったんだという言いようのない気持ちが押し寄せてきますね。
これもまた私の個人的な感想ではありますが、『天外者』で三浦さんが見せている姿はまさしく全身全霊、魂の演技だと思います。
映像の中で躍動する三浦さんは、もちろん五代友厚さん本人の姿を見たことはないですけども、五代友厚そのものだったように感じました」(メディア記者)
「Dream 五代塾」の方々も、三浦さんの姿と生き様に、文献などの研究から感じ取った五代さんの見識、調整力、実行力、人間的魅力、求心力などが重なると感じたからこそ、今回の墓参会の報告において三浦さんに関するエピソードを語ったのではないだろうか。
あらためて、五代さんと三浦さん、異なる時代を駆け抜けた2人のご冥福をお祈りしたい。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている