暴力行為による無期限出場停止処分からわずか10日ほどで、日本ハムから巨人への電撃移籍。
これにともなって出場停止処分は謎のロンダリングにより、事実上消滅。
何食わぬ顔で連日1軍の試合に出場している巨人の中田翔選手。
世間の白けた雰囲気をよそに威風堂々と振る舞う本人の態度もそうだが、ろくに暴力行為およびその処分に関する説明をしていない日本ハム、いわくつきの選手を獲得して平然と起用している巨人、いずれに対しても大きな逆風が吹いている。
そんな中、25日にアノ男がこの件に関し私見を披露した。
かつて甲子園のスターとして、さらにはドラフト会議をめぐるエピソードで、その後はもちろん偉大な選手として西武、巨人、オリックスと渡り歩き、いくつもの伝説を作ってきた清原和博さんだ。
YouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」で、笑いながら「一番いい球団に行ったんじゃないかな。やっぱり更生するんじゃないですか。僕も経験しましたけど、やっぱりパ・リーグで好き勝手にやっているのと、ジャイアンツでやるのでは全然違う。やっぱりジャイアンツならではのしきたりもありますし…僕はそれに全部反発してしまって、最後はダメでしたけど」とコメント。
また、「中田選手を獲るっていうのは原さんしかできない。なにかあれば僕が中田をひっぱたきにいきますから」とも語っていた。
今回の中田選手をめぐる批判の要因を理解しているのか
「まともにルールを守れなかった自身の経験談を、このタイミングで中田選手の件と絡めて笑い話として披露した感覚もいかがなものかと思いますよ。
今回の中田選手をめぐる批判の大半は、社会のルールを守れなかった人材にろくにペナルティを与えず、禊の期間が不十分だったというところから発生していますからね。
ただでさえコンプライアンス意識が重要視されている現代社会ですし、このあたりの感覚は受け入れがたい人が多いのではないでしょうか。
さらには、暴力をふるった中田選手に対して、『なにかあれば僕が中田をひっぱたきにいきます』というのも、冗談だとは思いますが、暴力を暴力で制する的な意味合いを持ちますので、やはり不適切なのではないかと思いますね」（メディア記者）
新旧の番長キャラ同士で共感できる部分が多いのかもしれないが、さすがにこれまでの清原さんの生き様を思えば「どの口が言う」と感じている人が多くなっている状況も、致し方ないのかもしれない。
（文／スコッティ角筈）
～ライター略歴～
長崎県出身
本人曰く「ヲタク」として生きていくためにライター稼業を始めたとのこと
アイドルやドラマ関連の記事を多く執筆する