「NEWSポストセブン」(小学館)が20日、“菅田将暉「三浦春馬くんと同じ時間を生きた」亡き先輩との「衝撃」の共演”の見出しで記事を配信した。
14日に放送された『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)にゲスト出演した菅田将暉さんが、一番刺激を受けた俳優の1人として三浦春馬さんの名前を“さらり”と挙げたこと、菅田さんと三浦さんの共演はドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)が最初で、このときはまだまだ駆け出しの俳優だった菅田さんが三浦さんに対してものすごい衝撃を受けたと語っていたこと、その後もNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』、さらには映画『銀魂2』で共演を果たしていること、近年の菅田さんの幅広い活躍については三浦さんも喜んでいたことなどが綴られている。
“さらり”からハッキリ見えてくる現状の異常
「正直なところ、NEWSポストセブンさんの三浦春馬さんに関連する記事は、誰が求めているのだろうかと思う三浦さんの親族の話や、三浦さんの遺骨、お墓、遺産の話、それから最後に住んでいたマンションのその後など、あまり感心しない内容のものが多かった印象がありました。
ですが、今回掲載した記事には三浦さんに対する一定のリスペクトのようなものが感じられて、その点は読んでみて幾ばくかの前向きな変化が起こっているのではないかと感じましたね。
ただ、紙面上に掲載するものであればまだ仕方ないとも思うんですが、14日に放送された情報番組をベースとした記事を、ほぼ1週間後の20日になってNEWSポストセブンというWEB上の記事として出したことには、ちょっとらしくないなとも思いました。
そして、何よりも気になったのは、三浦さんの名前を菅田さんが“さらり”と挙げたと表現しているところですかね。
これは表現が悪いとかそういうことではなく、そう表現してしまう、あるいはそう表現せざるを得ない現状があることを克明に物語っていると思うんですよ。
三浦さんは何か名前を出すことすらはばかられるような悪行をしていたのでしょうか?違いますよね?
にもかかわらず、もはや公然と芸能界の大部分で三浦さんの名前を出さない罰ゲーム(?)のようなことが横行しているわけです。
そんな状態をNEWSポストセブンさんも肌感覚で察しているからこそ、菅田さんが三浦さんの名前を出した様子を“さらり”と表現した可能性は高いと思いますね」(メディア記者)
素晴らしい作品の数々、素晴らしい他者とのコミュニケーションの数々を遺した三浦さんが正当に評価され、誰もが気軽に名前を挙げられる状況が早く訪れることを期待したい。
(文/窪田翔吾)