30日午前、東京五輪バドミントン女子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング3位の奥原希望選手が同9位の何氷嬌(中国)に1-2で逆転負けを喫し、2大会連続メダル獲得の夢が潰えた。
これまでの対戦では8勝2敗と分の良い相手で第1ゲームを21-13で獲得し流れに乗るかに思われたが、第2ゲームは中盤で突き放され13-21で獲られると、最終ゲームでは8-4と一時は4点をリードしながら次第にペースを奪われ14-21で終戦となった。
バドミントン強豪国の名は…
「東京五輪前の評判や世界ランキングなどから、五輪競技の中でも屈指のメダルラッシュが期待されるのではないかと言われていたんですけどね。
最も金メダルに近いと見られていた男子シングルスの桃田賢斗選手が予選でまさかの敗退。
さらには、女子ダブルスで世界ランキング1位のフクヒロこと福島・広田組、世界ランキング2位のナガマツこと永原・松本組がいずれもベスト8で敗退。
そして前回銅メダルの奥原選手までもがベスト8敗退。
残すは、混合ダブルスの渡辺・東野組が3位決定戦で銅メダル獲得なるか、女子シングルスの山口茜選手が準々決勝を突破できるかという状況です。
いずれも30日に試合が組まれていますので、何とかこの数年で築き上げたバドミントン強豪国の名にふさわしい結果を残してほしいところですね」(スポーツ記者)
新型コロナの影響で東京五輪が1年延期され、桃田選手に至っては交通事故や新型コロナ感染に見舞われるといったハンディもあった。
だが、バドミントン全体の低迷を見る限り、東京五輪へ向けての強化策が失敗だったという指摘は免れない状況だろう。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している