昨年7月に急逝した三浦春馬さんの一周忌まであと数日。
三浦さんに対してファンが一つの区切りをつける機会となると見られていた「お別れの会」。
当初は昨年中に開催予定だったが、コロナ禍ということもあり、この7月を目安に開催する方向で検討されることとなった。
だが、6月26日に三浦さんの所属事務所アミューズは「日本のみならず海外にも沢山のファンの方がいらっしゃること、感染症に対する心配のお声をいまだに多数頂戴していることなども考慮しながら、どのような形で実施するべきか、スタッフ一同、これまで話し合いを重ねて参りました」とし、「様々な検討や議論を尽くした結果、”お別れ”をする場ではなく、それぞれの心の中で生き続けている彼に、それぞれの場所から想いを寄せていただける場を作ることこそが、皆様のお気持ちに最もお応えできる方法なのではないかという結論に至り、7月18日に、追悼サイト内に特別な場所をご用意させていただくことといたしました」との発表を行った。
“お別れの会”という場を設けることはできたのではないか
「当然、海外のファンにも別途“お別れの会”など、特別な場を設けることは検討すべきでしょうけど、まずは国内のファンに向けてそういう場を設ける気が本当にあったのかどうかという部分が気になるところですね。
三浦さんのファンからは『同時期に、アミューズ所属アーティストのライブイベントなどは人数制限を設けつつも開催自体はする方向で調整している。結局のところ、お金儲けになることはできるかぎり辞めないし規模も保ちたいが、お別れの会ではファンからほとんどお金を落としてもらえないので、特設サイト設置という形を取ったんでしょ』といった声が聞こえてきています。
ライブイベントだけでなく、舞台挨拶なども人数制限をすることで基本的には今も各地で実施されていますから、時間や人数を区切って、数日に渡って開催するなどの方式をとれば、“お別れの会”という場を設けることはできたのではないかと思いますし、実際にそうした指摘はちょこちょこネット上でも目にしますよ。
それから、『事務所に対して三浦さんのファンが抱えているいくつもの疑問を、面と向かってぶつけられることを回避したかったのではないか』といった別の観点を持つファンもいるようですね」(メディア記者)
現状、将来的にあらためて「お別れの会」など、三浦さんとお別れをする場を設けるかどうかについてアミューズは明言していない。
だが、追悼サイト設置を「お別れの会」に代わるものとすることは、三浦さん自身、ファン、そしてアミューズにとっても、長い目で見ると決して良い判断ではないように感じられる。
別の機会に「お別れの会」を開いてくれるのか、今後のアミューズの動向に引き続き注目していきたい。
(文/窪田翔吾)