6日、左足首の負傷で2軍調整を続けていたソフトバンクの千賀滉大投手がZOZOマリンで行われたロッテ戦に先発登板した。
実に3ヶ月ぶりの1軍マウンドでどんな投球を見せるか注目されていたものの、3回に打者12人の猛攻を浴び、2回3分の2を投げて被安打9、与四球3で大量10失点を喫する自己ワーストの結果となってしまった。
これにより、アノ人の監督としての眼力に大いに疑いの眼が向けられている。
「野球の日本代表、いわゆる“侍ジャパン”の稲葉篤紀監督ですね。
『名前や過去の実績を優先しすぎだろ』
6月半ばに発表した、オリンピックの最終メンバーでは、巨人の菅野智之投手、中川皓太投手らが今シーズンの成績や現在のコンディションなどから『なぜ、選んだんだ?』『名前や過去の実績を優先しすぎだろ』といった批判的な声が多く集まりました。
そして、その心配どおり、両投手は怪我やコンディション不良で代表を辞退することになってしまいました。
その代替選手として稲葉監督が白羽の矢を立てたのが、国際試合でも先発、中継ぎの両方で実績を残している千賀投手でした。
しかしながら、千賀投手はご存じの通り、4月に左足首を負傷して以来、怪我の治療と再調整を続けている最中でしたので、『また、コンディションが万全ではない投手を選んで大丈夫か?』と懐疑的な声がいくつも上がっていたわけです。
そんな周囲の雑音を封じるような投球を千賀投手が見せてくれれば良かったんでしょうけど、よもやのプロワーストの悲惨な結果。
これで、千賀投手も代表を辞退する可能性も考えられますし、千賀投手の動向に関係なく『稲葉監督は五輪を迎える前に辞任した方がいい』という声が出て来ている始末ですよ」(スポーツ記者)
なぜ、実績もありコンディションにも問題がなさそうな楽天の松井裕樹投手や、今シーズンブレイクし現在パリーグの投手3冠に君臨しているオリックスの宮城大弥投手といったあたりを選ばなかったのか。
疑問は尽きないが、今ならギリギリまだ選手変更が間に合うのではないだろうか。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している