メスを鋭く入れたようで、その実は……。
フジテレビのアナウンサー数人が、美容室や系列店で無料の施術を受ける見返りに、宣伝協力として店のSNSに登場していた「ステルスマーケティング疑惑」。
名前が挙がったのは、同局の宮澤智アナ、久慈曉子アナ、堤礼美アナ、三上真奈アナ、海老原優香アナ、杉原千尋アナ、井上清華アナ、三田友梨佳アナ。
ただ、他の7人は「報道された件に関しまして、深く反省しております」という簡単な謝罪をするに留めたのに対し、三田アナだけは「先日一部報道にありました美容室SNSにおける写真掲載について、私の認識不足によりご心配、ご不快な点があったこと、ご報告が遅くなってしまったこと、大変申し訳なく思っております」「皆さまに少しだけ説明させてください。私は中学生の頃から同じ美容室に通っており、代金はいつもお支払いしてきました」「他に一店舗、担当番組のメイクさんの美容室にも何度か伺ったことがあり、そちらでもお支払いをしております。ただこちらでは、結婚祝い等としてトリートメントをサービスしていただいたことがありました」「その際には後日御礼の品はお渡ししていましたが、ご厚意とはいえお断りすべきだったと反省しております」「今回、特定の美容室のSNSなどに、フジテレビアナウンサーとして自身の写真が掲載されたことは事実であり、ニュースに携わる人間として認識が甘かったと感じております。今後はより一層自らの行動に責任を持ち、引き続き仕事を第一に精進して参ります」と具体的な説明を行った。
これを受け、世間からは「7人は具体的なことを言わないし、ほぼステマと言われて仕方ないことしてたんだろうね。三田さんの場合は、ずっと通っていた美容室だったり、メイクでお世話になっている方の美容室だったり、付き合いがあるところだし、おまけに原則代金を払ってるからステマとは言えない。三田さんはむしろ巻き添え食らって可哀想」といった声が上がっていた。
突然のブッ込みの狙いは
そんな中、13日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、コメンテーターの松本人志さんが、この日ゲスト出演したフリーアナウンサー(元読売テレビアナウンサー)の川田裕美さんに「読売テレビのアナウンサーからすると、東京のフジテレビのアナウンサーは違うんですか?」と尋ねる一幕があった。
川田さんが「雲の上ですよ。(フジテレビは)アナウンサーがタレントさんのように扱われますけど、我々はスタッフの位置です」と答えると、松本さんは「まあね、読売テレビのアナウンサーではステマできないもんね」と突然のブッ込み。
共演の同局佐々木恭子アナが「本当に該当者は、本当に反省はしてますが、ステマではないんです」と説明することとなった。
「松本さんのステマの話題投入は、『よく言ってくれた』『さすが松ちゃん』と評価する声が多いですね。
ただ、軽く触れただけでそんなに深く切り込んだワケでも、苦言を呈したワケでもないですから、『ちゃんと触れたぞというアピール。しかも、かなり上手いことやってる。本当はそんなに責める気もなく、むしろフジテレビをフォローしてあげてるまである』『これは川田アナがうまいことダシに使われたな』と見る向きもありますよ」(メディア記者)
全く触れなければ、水面下でのフジテレビへの風当たりは強いまま。
その風速をある程度緩和する、あるいは風向きを変えるにはちょうどいい、松本さん流のステマ騒動フォローだったのかもしれない。
(文/スコッティ角筈)
~ライター略歴~
長崎県出身
本人曰く「ヲタク」として生きていくためにライター稼業を始めたとのこと
アイドルやドラマ関連の記事を多く執筆する