1年近く叫ばれ続けていることだが、あらためて「おかしすぎる」との声を上げる人が増えている。
昨年7月18日に急逝し、あと1ヶ月ほどで一周忌を迎える俳優の三浦春馬さんに関する話だ。
三浦さんに関しては、当初発表されていた死亡当日の時系列がその後訂正されたという経緯であったり、亡くなる前夜まで撮影に臨んでいたドラマ『カネ恋』こと『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)での不可解な演出であったり、傍目からもハッキリと見て取れるレベルで“激ヤセ”していた理由であったり、いくつもの疑問が三浦さんのファンを中心とした多くの人々の間で、この1年近く話題となり続けてきた。
所属事務所アミューズからは、これらの疑問に対する説明はほとんどなく、どの疑問も消化不良のままとなっているのが現状だ。
疑問とは裏腹に活躍の場を広げる作品たち
三浦さんの「お別れの会」が開催されれば、そのタイミングで何らかの説明があるかもしれないという見方もあるが、肝心の「お別れの会」は当初昨年中の開催を予定していたものの、今年の7月を目途に再調整することになり、さらにコロナ禍の現状もあって7月中に開催されるのかどうかも不透明な状況にある。
そんな中、三浦さんの死後に公開された『コンフィデンスマンJP -プリンセス編』や『天外者』『ブレイブ -群青戦記-』といった映画はいずれも大きな話題を呼び、『天外者』は台湾、アメリカ、中国と、このところ続々と海外展開が進んでいる。
また、『ブレイブ』も7月1日より香港での上映が決まった。
くすぶり続ける三浦さんの死をめぐる疑問とは裏腹に、三浦さんが魂を込めて演じた作品たちは、圧倒的な熱量を持って世界中に活躍の場を広げて行っている。
それにもかかわらず、この三浦さん出演映画たちの偉業を、アミューズは会社の公式サイトや公式SNSで発信することなく、三浦さん専用の公式SNSにおいても触れずにいるという非常に奇異な状況である。
そして、この状況に対しても全く話題にしようとしない多くのメディアの姿勢にも奇妙なものを感じるばかりだ。
ただでさえ、先述したようないくつかの疑問が存在するところに、アミューズやメディアの姿勢がさらなる疑問を上書きしていると言っても過言ではないだろう。
一体、何がどうなっているのか……。
(文/窪田翔吾)