20日に行われた漫才日本一を決める『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)決勝にて、本来はピン芸人の2人ながら、今年限定のユニットとして出場した「おいでやすこが」は大奮闘を見せるも惜しくも優勝を逃した。
「おいでやすこが」は、2021年春に決勝が行われるピン芸人日本一を決める『R-1グランプリ2021』(フジテレビ系)の「芸歴10年以内」という従来にはなかったルール変更の被害者となった、“おいでやす小田”と“こがけん”によるユニット。
悔しさをエネルギーに
『R-1』のルール変更が分かる前から、しっかりと準決勝まで勝ち上がっていたわけだが、そのタイミングで『R-1』の出場権が消滅したことを知り、その悔しさをエネルギーに変え見事に決勝進出を果たしていた。
20日の決勝でもファーストラウンドを1位通過しファイナルラウンドへ駒を進め、ファイナルラウンドでもマヂカルラブリーと見取り図とのハイレベルな戦いを繰り広げた。
結果は、審査員7名のうち、3名がマヂカルラブリーに投票したものの、「おいでやすこが」は見取り図とともに2票を獲得し、2位タイというものだった。
本来はピン芸を主戦場としてきた“おいでやす小田”と“こがけん”による漫才は、他のコンビよりもパワーに溢れており、独特の面白さを届けてくれた。
来年以降、『R-1』という舞台には立つことができないため、このまま正式なコンビとして今後も『M-1』など漫才の舞台に立ち続けてくれるのではないかとの期待も高まっている。
残念ながら優勝は逃したものの、見事な活躍を見せてくれた「おいでやすこが」の今後の動向に注目していきたい。
(文/スコッティ角筈)