女子テニスの世界ランク2位で、現在、パリで行われている全仏オープンに出場している大坂なおみ選手。
全仏オープンの前に「記者会見を拒否する」意向を表明しており、実際に勝利した1回戦の後に設けられたオンラインでの記者会見に大坂選手は姿を見せなかった。
これに対し、全仏オープン主催者は「彼女の(会見拒否)発表以降、ローランギャロスのチームは彼女に自分の立場を再考するように求め、彼女の健康状態を確認し、彼女の問題の詳細を理解し、現場でそれを解決するために何ができるかを話そうとしましたが、うまくいきませんでした」とし、引き続き出場者に義務付けられているメディア対応を拒否し続けた場合は「大会からの追放、より多額の罰金や将来のグランドスラム出場停止に繋がる大規模な違反調査を行う」可能性にも言及した。
「さよなら。厄介払いできてよかったわ」
この主催者側の態度を受け、大坂選手は自身のツイッターでは「怒りは理解の欠如です。変化は人を不快にさせます」、インスタグラムでは「さよなら。厄介払いできてよかったわ」とそれぞれ意思表明している。
「大坂選手に理解を示し、支持する声も一定数ありますが、今回は大坂選手を非難する声が多くなっている状況ですね。
特に感情のコントロールや、相手を理解しようとすることに関しては『怒りは理解の欠如。確かにそのとおり。でも、それは大坂選手アナタ自身にも当てはまること。なぜプロテニスにおいてメディア対応が義務付けられているのか、そこを理解しようとせず、過去にあった嫌な会見のワンシーンだけをことさらに強調するのはおかしいですよ。相手に理解を求めると同時に、自分も相手を理解しようと努力しないと、ただのワガママ少女です』と、大坂選手の指摘している内容を大坂選手自身にも向けるようにとの指摘が多数見られますね」(メディア記者)
インスタグラムでの「さよなら。厄介払いできてよかったわ」とは、一体何を意味するのか。
引退の可能性すらも懸念されるだけに、今後の動向が注目される。
(文/住吉良純)