
女優・モデルの玉城ティナさんを巡り、現在X(旧Twitter)などのSNSを中心に「ハメ撮り動画が流出・拡散している」という不穏な言説が急速に広がりを見せている。
検索欄には彼女の名前と共に過激なワードが並び、タイムラインは騒然としているが、この現象の裏には極めて悪質なネットの罠が潜んでいる。
結論から言うと、これらは悪質なアカウント群による事実無根の「デマ」および「フィッシング詐欺(クリックベイト)」である可能性が高い。
今回の拡散現象を加速させているのが、Xで社会問題化しているインプレッション(閲覧数)稼ぎを目的としたスパムアカウントの存在だ。
トレンドや検索ワードで「玉城ティナ」が注目された瞬間に、大量のbotや海外製とみられるアカウントが一斉に反応。「【流出】玉城ティナの動画はこちら」「ついに拡散、早めに保存を」といった、いかにも本物の動画が存在するかのような文章と、怪しい外部URLを添付したポストを数秒おきに大量投下している。
ユーザーが興味本位でこれらのURLをクリックすると、以下のような深刻なリスクに直面することになる。
●フィッシングサイトへの誘導:クレジットカード情報やSNSのアカウント情報を盗み取る偽サイトに繋がる。
●ウイルス感染・副業詐欺:画面に「ウイルスに感染しました」と嘘の警告を表示させ、高額なアプリを購入させたり、悪質な公式LINEに登録させたりする。
●別人の動画やディープフェイク:全く無関係のアダルト動画や、AI技術を悪用して顔を合成したフェイク動画の視聴ページへ飛ばされ、広告収入のダシにされる。
玉城ティナさん本人や所属事務所からそのような事実が発表されたことは一切なく、大手メディアも一切報じていない。つまり、拡散されている「動画そのもの」は存在しないというのがファクト(事実)である。
タイムラインがこの話題で埋め尽くされているからといって、情報を鵜呑みにして「本当に流出したらしい」とポストしたり、拡散に協力したりすることは、タレントへの重大な名誉毀損(二次加害)にあたる。
SNSに溢れる「動画あります」という誘い文句は、すべてユーザーを騙すための罠だ。怪しいリンクには絶対に触れず、通報・ブロックで対応する冷静なリテラシーがいま強く求められている。
(文/等々力おさむ)
~ライター略歴~
山梨県出身
かつては某俳優の付き人を務めていた
現在は芸能ネタを中心にライターとして活動中