
北海道警は5日、飼育していた子馬に暴行を加えたとして、動物愛護法違反(愛護動物の虐待)の疑いで、日高町にある競走馬生産牧場「有限会社浜本牧場」と40代の男性従業員を書類送検した。警察は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けている。
書類送検容疑は、2026年3月13日、牧場内の厩舎で飼育していた生後2〜3週間とみられる子馬1頭を引き倒し、殴る蹴るなどの暴行を加えた疑い。
この事件は、牧場が馬の様子をインターネットで24時間中継していたライブカメラ(通称「仔馬カメラ」)の映像に、従業員による暴行の様子が映り込んでいたことから発覚した。
映像がSNS上で拡散され批判が集まると、牧場側の公式X(旧Twitter)アカウントは「人間の安全確保のための躾(しつけ)である」と反論。批判的なユーザーを煽るような不適切な投稿を繰り返したため、火に油を注ぐ形となった。
行政機関や警察への通報が相次ぎ、批判が殺到したことを受け、牧場側は3月17日午後に公式Xアカウントを削除。同日夜に代表者名義での謝罪文を発表した。
浜本牧場は2004年のG1・安田記念を制したツルマルボーイなどを輩出した、昭和初期創業の歴史ある生産牧場である。
それだけに競馬界やファンの間に与えた衝撃は大きく、農林水産省が全国の関係団体に対し、管理する馬の適切な取り扱いを求める注意喚起の通知を出す事態へと発展していた。
(文/豊田武志)