
広島東洋カープは10月1日、小園海斗内野手(26)、矢野雅哉内野手(27)、前川誠太内野手(23)、田村俊介外野手(23)と来季契約を結ばないと発表した。
4人は今季、指定薬物エトミデート(通称「ゾンビたばこ」)を巡る騒動で名前が取り沙汰された選手たちだ。球団が揃って「信頼」の構築不可を理由に送り出した形になった。
鈴木清明球団本部長は「4選手がエトミデートを使用したという事実は確認できていませんが、新井監督の下、チーム一丸となって進むには球団との信頼関係を築くことが難しい」と説明した。戦力以前に、関係修復が困難だと判断した、という趣旨である。
4人はマツダスタジアムで挨拶し、取材に応じた。小園は「信頼できないと言われた。仕方ない」。矢野は「軽率な行動でファンや関係者に心配と迷惑をかけた」。前川も「信頼関係がという話だった」と受け止めた。田村は「ちょっとしたことでも疑いを生んでしまう」と球団側の論理を伝えた。4人とも現役続行を希望している。
経緯は分かれている。7月、一部週刊誌が「ゾンビたばこ」の譲渡に関わったとされる人物と、小園・矢野・田村が会食する写真を掲載した。7月30日には矢野と前川の自宅が広島県警の家宅捜索を受け、9月25日付で医薬品医療機器法違反容疑で書類送検された。
矢野は譲り受け、前川は所持の疑いと報じられ、両選手は否認している。小園と田村は週刊誌写真が中心で、9月27日のファーム最終戦(対オリックス)には先発フル出場していた。
元選手の羽月隆太郎氏はすでに有罪判決を受け、契約解除済み。ライブ配信で「自分を含め6人が同じ人物から購入していた」と述べていた。羽月氏の発言内容が事実であれば、もう1人、ゾンビたばこ関連で処分されるべき選手がいるということになる。
一方、羽月氏に対し根性焼きをしたとの文春砲を浴びた菊池涼介内野手は今回の戦力外リストに入っていない。炙りフォークで知られるベテラン二塁手は、少なくともこの日の発表では「お咎めなし」のまま残留する形だ。
(文/潮崎達至)