
オリックス・バファローズは9月30日、所属の野上士耀捕手(19)が同日急逝したと発表した。
2025年ドラフト7位で入団したプロ1年目。球団は「生前、ファンの皆様から賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、謹んで哀悼の意を表します」と記した。死因は公表されていない。
日刊スポーツによると、この日予定されていた練習試合の阪神戦(舞洲バファローズスタジアム)は諸事情で急遽中止となり、選手は自主練習後に帰路についた。同日朝、大阪市此花区・舞洲の独身寮「青濤館」に警察車両が数台入るのが目撃されていた、とも伝えられている。
寮に警察が来た、という事実だけが先に広がり、SNSでは「自殺か」との書き込みが相次いだ。球団発表は「急逝」にとどまり、警察・球団とも原因を公式には示していない。目撃情報と死因を直結させる根拠は、現時点では確認できない。
野上さんは愛知県春日井市出身。明秀学園日立高から2025年ドラフト7位で入団し、契約金2000万円、年俸450万円(推定)、背番号60。高校通算15本塁打と二塁送球1.8秒台の強肩が売りで、仮契約時には「将来の目標は森友哉選手のような、打って守れるキャッチャー」と話していた。今季は主にファームでプレーし、ウエスタン・リーグなどで出場を重ねていた。
青濤館は舞洲の選手寮で、高卒新人を含む若手が共同生活を送る拠点だ。警察車両の出入りは、急逝に伴う現場確認として説明しうる一方、詳細が伏せられたままでは憶測が先行しやすい。家族と球団の意向、捜査・調査の結果が出るまでは、原因の断定は避けるべきだ。
19歳、プロ1年目という年齢を考えれば、残された同期や寮生への影響は大きい。死因が何であれ、若手選手の孤立や不調を一人で抱え込ませない仕組みは、球界全体の課題として残る。
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(文/牛島光彦)