
ジャパンキックボクシング協会フェザー級王者の冨岡勇成選手をめぐり、暴行動画の特定に続く形で、違法薬物の所持疑惑がX上に広がった。
根拠となっているのは大手暴露系アカウントの投稿で、警察や主要メディアによる薬物事件としての発表は現時点で確認できていない。
発端は、アカウント「DEATHDOL NOTE」が9月29日に出した投稿だ。直前に「犯人特定」として冨岡選手の氏名・所属ジム・Xアカウントを挙げたあと、別投稿で「違法薬物(大麻・MDMA)所持」と記し、複数の写真を添付した。引用元の特定投稿と合わせて数百万回規模で閲覧され、暴行疑惑とセットで拡散している。
冨岡選手は2024年11月にジャパンキックフェザー級王座を獲得し、2025年2月にはONE Friday Fightsで初回TKO勝ち。9月20日の新宿FACE最終興行でもメインに立った現役王者だ。SNS上の年齢表記は19歳、試合記録では21歳とする媒体もあり、情報の精度にはばらつきがある。
重要なのは、薬物疑惑が公式発表ではなくSNS上の「所持」断定である点だ。本人・ジム・協会からのコメントは確認できておらず、逮捕や摘発の報道もない。写真の撮影時期や被写体の特定も、第三者検証はされていない。
プロ格闘技では禁止薬物や違法薬物は選手生命に直結する。協会やジムが事実確認に入るかどうか、警察発表が出るかどうかが今後の焦点になる。
(文/樋口健太郎)