那須川天心「引退」へ 井上拓真にまたも完敗 なのに謎の拳突き上げ勝利アピール | The Audience
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那須川天心「引退」へ 井上拓真にまたも完敗 なのに謎の拳突き上げ勝利アピール

那須川天心「引退」へ 井上拓真にまたも完敗 なのに謎の拳突き上げ勝利アピール
井上拓真・那須川天心

 トヨタアリーナ東京のリングで、約10ヶ月前と同じ結末が訪れた。

 27日の「Prime Video Boxing 16」メイン、WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦。王者の井上拓真(30)=大橋=が、同級1位の那須川天心(28)=帝拳=を判定3―0で退け、2度目の防衛に成功した。
 
 スコアは114―113、116―111、116―111。約10カ月ぶりの再戦は、技術の差を改めて見せつける内容だった。

 天心は7ラウンドにダウンこそ奪ったものの、それ以外は、井上の距離とタイミングに飲み込まれ続ける展開だった。
 
 9ラウンド以降は特に差が開き、ラウンド途中の公開採点からも王者の勝ちが見えていた。終了のゴングが鳴った直後、天心は拳を天に突き上げた。自分が勝ったかのような仕草である。
 
 サンスポの速報も「勝利をアピールするように高々と拳を突き上げた」と書いた。Xでは「ダサい」「意味不明」「採点経過聞いてなかったん?」といった声が並んだ。

 昨年11月の初戦も判定0―3。キック42戦無敗、総合格闘技4戦全勝で「神童」と呼ばれた男が、プロ格闘技55戦目で初めて負けた相手に、再び届かなかった。
 
 7月の再戦発表では「ここで負けるようじゃ希望を持てない」「同じ相手に2回も負けるようなら応援の仕方も分からなくなる。そうしたらエンタメ路線に走らなきゃいけない」と自ら退路を断っていた。その言葉が、この夜に返ってきた。

 公式の引退表明は、本稿時点ではない。それでも「再戦をもらって負けたら普通は引退」「もう勝てない」との声は試合直後から出ている。
 
 大粒の涙を流しながらリングをあとにした天心の進退に注目が集まる。

(文/樋口健太郎)